ABOUT

風を制し、
空の安全を
守る

京都大学発スタートアップであるメトロウェザーは、目には見えない大気の流れをリアルタイムに可視化するドップラー・ライダーを開発・製造しています。装置から15km先までを10m~75m間隔で風を測定できる一方、体積は同業他社の10分の1以下の小型化を実現し、他社製品に比べて圧倒的な低コスト化を実現しました。社会のニーズに合わせてさらなる小型化や移動体搭載型ライダー(車両、航空機、ヘリコプター、ドローン搭載)の開発を進めています。
風の情報は私たちが天気予報などで耳にする身近なものですが、これまでの情報は地表のデータに限られ、ドローンが飛ぶ100m程度上空や海上の風のデータを測定することは困難でした。メトロウェザーは京都大学で培ったリモート・センシング技術と信号処理技術により、上空や海上における風の情報を高精度に測定するドップラー・ライダーの開発に成功しました。
ドローンが私たちの日常で当たり前となる「ドローン前提社会」・「エアモビリティー社会」が着実に迫ってきています。一方、「空」のテクノロジーの現場は風況に大きく左右され、その安全性や効率は常に不確定要素が付きまとっています。メトロウェザーの小型ドップラーライダーにより時々刻々と変化する空の風況を立体的に把握し、リアルタイムに可視化することで「空の安全」を守ります。

無限の可能性へ

メトロウェザーのドップラー・ライダーは、そのコンパクト性から可搬性や設置性が高く、例えばドローンポートや通信鉄塔などに容易に設置することが可能です。また、メトロウェザーはドップラー・ライダーで測定されるリアルタイムの風況データだけでなく、私ちが普段目にする天気予報より100倍細かい水平メッシュで高精細に気象情報を予測できるシミュレーション技術により、近未来の空の詳細な気象情報を提供することを実現しています。
メトロウェザーのドップラー・ライダーを活用した風況観測及び高精細数値予報シミュレーションは様々な事業領域への活用が可能で、急速な広がりを見せています。特に最近では、ドローン前提社会が目前に迫る中で、ドローンの安全・安定的運航において必須情報である、運航ルート上の高精度な風況情報をリアルタイムに提供しうるメトロウェザーのソリューションに対し、そのニーズが急激に高まっています。

会社情報

  • 社名:
    メトロウェザー株式会社
  • 設立:
    2015年5月13日
  • 資本金:
    100,000,000円(資本準備金含まず)
  • 代表取締役:
    古本 淳一
  • 役員:
    代表取締役 古本 淳一
    取締役   東 邦昭
    社外取締役 大前 創希
    社外取締役 木下 太郎
    社外取締役 新津 啓司
    監査役   岩本 生
  • 事業内容:
    リモートセンシング技術を応用した大気計測装置の開発・製作・販売
    気象情報とIoTを組み合わせたマーケティングおよびソリューションの提供
    気象観測および予測データ、防災オペレーション支援情報の提供
  • 本社:
    京都府宇治市広野町茶屋裏18-1 タニヤマ大久保ビル1F
  • 東京本社:
    東京都港区虎ノ門2丁目2−1 住友不動産虎ノ門タワー6階 グロース虎ノ門
  • 宇治品質管理センター:
    京都府宇治市大久保町西の端1-25 宇治ベンチャー企業育成工場6号
  • 米国子会社:
    【Metro Weather America Inc.】
    55 East 3rd Ave, San Mateo, CA, 94401, U.S.A.

沿革

  • 2015
    5月13日 「メトロウェザー株式会社」設立
  • 2016
    1月:NEDO「研究開発型ベンチャーに対する事業化支援事業」採択
       Draper Nexus を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施
    9月:米国国防総省基礎研究予算(SBIR)採択(3年間)
  • 2017
    1月:NEDO「企業間連携スタートアップに対する事業化支援」採択
    11月:池田泉州銀行ニュービジネス助成金コンテスト 地域奨励賞入賞
  • 2018
    8月:NEDO「ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業」採択
    9月:リアルテックファンド、ドローンファンド、個人投資家真鍋康正氏を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施
    10月:事業会社2社を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施
  • 2019
    4月:NTT Communications Open Innovation Program 採択
       三菱東京UFJ銀行 第6回 Rise Up Festa ロボット先端技術部門 最優秀賞受賞
    12月:NTTコミュニケーションズと「鉄塔/無線中継所とドップラーライダーの組み合わせによるリアルタイム風況SDPFビジネスの創出」で事業連携開始
  • 2020
    7月:Amazon.comのスタートアップ支援プログラム Amazon Activateに採択
  • 2021
    2月:Microsoft社が運営するグローバルプログラム Microsoft for Startups に選定
    3月:NASA SBIR プログラム Phase-I(都市の気象センシングインフラ)採択
    11月:・J-Startup(全国版)及びJ-Startup Kansaiに選定
       ・JR東日本スタートアッププログラム2021 スタートアップ大賞受賞
  • 2022
    8月:米国子会社(Metro Weather America Inc.)設立
       株式会社商船三井との船上風況観測実証実験に世界初の成功
  • 2023
    6月:NEDO「経済安全保障重要技術育成プログラム『航空安全等に資する小型無人機の飛行経路の風況観測技術』」に採択
    7月:NTTファイナンス、ドローンファンド、MOL PLUSを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施
    10月:・CEATEC AWARD 2023 スタートアップ部門グランプリ受賞
       ・EY Entrepreneur Of The Year 2023 Japan受賞
  • 2024
    4月:2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への協賛決定
    11月:・東京本社設立。二本社制へ移行。
       ・東京スター銀行より「ベンチャーデット(新株予約権付融資)」による調達実施
       ・第19回ニッポン新事業創出大賞「アントレプレナー部門」 特別賞 受賞
       ・世界初「国際ヨットレースでのリアルタイム風況観測データ配信」を実施
        〜琵琶湖初開催「ドラゴン級ヨットレース『BIWAKO DRAGON INVITATION 2024』」〜
  • 2025
    2月:古河電気工業株式会社と資本業務提携を締結

メンバー

代表取締役 古本 淳一

京都大学大学院情報学研究科博士課程終了後、2007年より13年間、京都大学生存圏研究所で助教として研究・教育活動を行いながら、東とともに、2015年メトロウェザー株式会社を設立。2019年の助教退任後は、取締役として参画し、2021年より代表取締役に就任する。計測・制御・通信などの知識を活用した新しいレーダー観測技術の開発の他、社会的課題解決に直結させる研究に力を入れ、最先端計測技術・デバイス開発を駆使した高性能コヒーレント・ドップラー・ライダーを開発。研究成果の社会実装・社会貢献に向けた取り組みを、国内だけではなく海外展開も積極的に行い、世界の安心・安全を実現すべく、ライダー技術の革新に絶えず挑戦を続けている。
京都大学大学院情報学研究科博士(情報学)、技術士(応用理学)、日本学術振興会特別研究員、京都大学生存研究所ミッション専攻研究員

取締役 東 邦昭

神戸大学大学院自然科学研究科博士課程を修了後、2009年より5年間、京都大学生存圏研究所の博士研究員として着任。2年間の民間気象予報会社での環境アセスメント実務経験も持ち合わせ、大気レーダーを用いた乱気流検出・予測技術の開発や高分解能気象予測シミュレーションの開発を行う。古本とともに積み上げてきた研究・開発から社会課題の解決に挑戦すべく、2015年にメトロウェザー株式会社を設立し、代表取締役として就任。2021年からは取締役に就任し、現在はCOOとして営業事業開発を中心に、メトロウェザーにしかない技術で世界を豊かにする未来を実現すべく、力を尽くしている。
神戸大学大学院自然科学研究科博士(理学)、気象予報士

社外取締役 大前 創希

2002年に株式会社クリエイティブホープを創業し、戦略面を重視したWebコンサルティングを展開。Web戦略の立案・ブランディングから、アクセス解析に基づく科学的サイト分析、Webサイトの設計・構築・運用に至るワンストップサービスを立ち上げ、自らもWebコンサルタントとして数々のナショナルブランドや国際的な企業・団体の大規模Webサイトを成功に導く。2017年5月Drone Fund アドバイザリーボードに参画。2018年9月よりDroneFund 共同代表パートナーに就任。
ビジネス・ブレークスルー大学/大学院 教授(専門:デジタルマーケティング)

社外取締役 木下 太郎

東京農工大学大学院修士課程(応用化学専攻)を修了後、住友化学に入社。同社研究所にて、食品包装や電子基板向けポリマー材料の研究開発を担当。2013年に特任の新規事業企画担当として新規医療用材料事業を企画し、欧州・東南アジア拠点と連携して推進。その後リチウムイオン電池用材料事業に携わる等、食品やヘルスケア、エネルギー等幅広い分野の経験を持つ。
2017年にリアルテックファンドに参画。リアルテックファンドでは、グロースマネージャーとして化学・新素材・医療機器を主な担当領域として経営・事業化の支援を行う他、ファンド運営全般を担当。投資育成先としては、次世代X線センサーの開発を行うANSeeN、非侵襲の血糖値センサーを開発するライトタッチテクノロジーを担当。

社外取締役 新津 啓司

京都大学 工学部・京都大学 情報学研究科修士課程卒業後、Microsoftではエンジニアとしてサーバーソフトウェアやクラウドサービスを担当。MICでは国内、米国、イスラエルのベンチャー投資に従事。JICTでは国内企業との海外投資(JV設立、M&A等)に従事。現在、グローバルブレインInvestment GroupFellow。

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